山内マリコ「ここは退屈迎えに来て」
山内マリコ
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今の自分から、そして田舎の閉塞感から抜け出したいというモヤモヤした気持ちを持った地方都市の女の子たち。8人の女の子は、皆どこかで「椎名くん」と接点があります。ゆるりとつながりがある連続短編集です。
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椎名くんの中学生時代から20代後半までの時間を、女の子たちの目線で切り取り、彼がどんな人物なのかを見られるのも興味深かったです。努力するしないではなく、いつでも自分の居心地のよいように生きる彼のしなやかさは天性のものなのか。
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一方で、女の子たちはなりたい自分になれず、モヤモヤがくすぶっている様子(ある時肩の力が抜けて駆け出す人もいる)。そんなときに心を横切るのが椎名くんの爽やかさ。居心地のよい場所を求めて、右に左に彷徨う人々の物語です。どこに向かおうかと、迷いが多いときに、私もお仲間かも!とふわっと心が軽くなる物語です😊
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これまた山内さんの物語が楽しくてクセになりそうです😊
加藤諦三「どうしても許せない人」
ベスト新書
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私なりにですが、、ざっくり要約すると。
◯意地悪する人のことは許さなくて🆗
◯適切に断ち切ってしまおう✂️
◯意地悪する人は必ずいる😭
◯意地悪する人のおかげで、自分のまわりの優しい人の存在がよりありがたいものとなる💓←ここまで考えられるようになれば、もう大丈夫!
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丸善 の新書、ベストセラーコーナーに飾ってあり、勉強になるかな、と手にとってみました。10年近く前の本ですが、新書の分野で長く読まれているのですね!
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見る目のなかった自分に反省することも大切です💪😊スーッと納得いくことがたくさん。
酒井順子 「源氏姉妹」
新潮社
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源氏物語 では出てこない性描写と、女性たちの様々な不幸を、酒井さんが自己流に肉付けして解説。彼女の妄想によって、エロさが爆発した物語になったのがこの本です。
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女癖が最悪で、性衝動が抑えられない、セックス依存症?な源氏。源氏と関わりがある18人の女性が、インタビューを通して源氏の変態っぷりを赤裸々告白。
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酒井さんがぶっ飛んでいて、ニヤニヤが止まりませんでした🤣
忘れないようにメモ。
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私、したかったんだ。空蝉
まいっか。はい、しちゃいました。軒端萩
天性の床上手。夕顔
エロババア。源典侍
数回しか「して」いない醜女。末摘花
義母と「しちゃった」。藤壺
嫉妬深い年上の女。六条御息所
セックスレスの末に不幸な死。葵上
セックスレスなのに幸福。花散里
源氏を一度食べてみたかった。セフレの朧月夜
須磨にいる現地妻的な存在。明石上
「しなかった」女性たち。朝顔宮 秋好中宮 玉鬘
年の差30歳、他の人に強姦された正妻。女三の宮
最重要人物。総交接期間ナンバー1。紫上
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高校生のとき、この本があったなら!
一気に18人のインタビューを読んで、所々迷子になってしまったので、相関図があればもっと良かったかな💓女性には困らない源氏ではありますが、誰とも深く付き合えない、とても寂しい人だったのかな😢この壮大な物語から学べることはたくさんありそうです。
2017年1月の本です。
白石一文 「僕のなかの壊れていない部分」
光文社
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帯に惹かれて。
小難しくて、、、いや、難しかった💦きっと人生について描かれた奥深い本なのですが、主人公の男が面倒くさくて、ついていけませんでした。白石さんの本は、(私にとって)どうやら好き嫌いが分かれるらしい😅
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綾瀬まる「眠れない夜は体を脱いで」
綾瀬まる「眠れない夜は体を脱いで」徳間書店
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「手の画像をください」という掲示板に集う人たち、5人の物語。自分との付き合い方が掴めず、不器用な生き方を重ねてしまう人ばかり。人の目や評価を気にしてしまうことから、徐々にありのままの自分を受け入れ、小さくて大きな悩みから解放されていく過程を描いています。
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人の弱いところに寄り添ってくれるような表現が多く、そんなところから作者の優しさが伝わってきます。読み終わったときに、タイトルに込められた想いを知ることができました💓なるほど!
穏やかな読書時間を過ごしたいときに。
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私も男性の身体のパーツの中では、なぜか手に惹かれます😎
山内マリコ「かわいい結婚」
山内マリコ「かわいい結婚」講談社文庫
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今月文庫化されてたので、買ってきました😊💓
三編からなる短編集、どちらも「結婚」が絡んだ物語です。 ・
結婚すると、もれなくエンドレスな家事がついてくる!そのことに気がつかずに結婚。掃除、洗濯、料理に絶望する主人公がコミカルに描かれた「かわいい結婚」
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現代女性は選択肢が多いけれど(専業主婦、兼業主婦、キャリアウーマンなどなど)、どれを選んでも「これで良かったのか」が頭を過ることもあるのかな😂「お嬢さんたち気をつけて」 がそのあたりをリアルに描いています。
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女性が抱く「なんなんだろう?」が、溜め息とともに聞こえてくるようですが、希望が見える物語でもあるので、爽やかな読後感でした。物語によって文体が変わり、一冊の中にいろんな味わいがありました。おもしろかったです😆
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山内さんの2015年4月の作品です。
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「子の無い人生」
家族の形態が多様化したことにより、世の中の女性たちの生き方がどのように変化しているのか。酒井さん独自の視点はいつ読んでも勉強になります。お墓、SNS、年賀状、位牌、養子、男性不妊、文学などなど、飽きることなく話題がうつり、ページをめくる手が止まりません😂
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「朝からスキャンダル」
「週刊現代」でのエッセイをまとめた本です。2015〜2016年にかけての話題ばかり。
読んでいてクスっと笑える言葉が、あちこちで出てきて、元気になる酒井さんのエッセイ。ファーストレディのスキャンダルについて書いていたかと思うと、若い彼女は53歳→フネと一歳違い→サザエさん一家の考察がはじまります。ハゲは絶倫とか、割烹着を脱ぎ捨てるフネとか、妄想が暴走していく様子にお腹がよじれる!スープストックを「ここは女の富士そばだ」と考察したり、婦人科健診、セックスレス について熱く語ったり。あちこち暴走するのに、各回最後はきれいにまとめるのが素敵💕おじさんのイメージが強い週刊現代を買うの躊躇うけど、ちょっぴりエロいことを読んだり、ニヤニヤした時間を過ごしたい方にオススメです😎
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図書館で予約待ちしていた本が、同じタイミングでたくさん押し寄せてきました。嬉しいけど焦ります💦